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君を好きにならない
第8章 真実

あたるって…なにがだよ


腹にあたりそうな
お前の頰か?

…それとも…


真琴は
一旦俺の腹から頬を遠ざけ
俺を見下ろしながら

少し


照れて笑った


「やっぱ
さすがにそれは
無いっすよね?」


お、お前は


有りなのかよ



「その前に・・

そんなこと
僕、できないし(苦笑)」



そんなことって・・なんのことだよ

真琴


あぁ、そうか

お前は猫だから
される専門だったのか?


ハニカムお前の頰に
両手で触れ
そして
お前を抱きしめたい


お前ができないなら
俺が何でもしてやりたい



久しぶりに

素肌に
誰かが触れる感覚を
味わいたいという
欲求が
俺の中に湧き上がっていた


「なんだよ
さっきまで
あんなに積極的だったのに」


平気そうな顔をしているが
俺の心臓は大きく脈打ち
それを真琴に知られないかと
落ち着かない


「・・・うまくいくと思ったんです。
こないだ友達から色々教えてもらって・・」


真琴が
俺を見下ろしながら
少し困った顔をしている

ただ
それだけなのに


たまらない


俺は
そんな真琴に
手が出せないもどかしさで
奥歯を噛みしめた







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