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君を好きにならない
第8章 真実

「嫌とかそんな!

なんか
不思議なんだけど
向井さんだと
僕、わりと平気で…

あ、でも
なんてゆーか

したことないことばっかだから
照れくさくて

それに

下手だから…」



「最高じゃねぇか」


「え?」


「後輩の心理にビンゴだろ?」


「あ…」


「ソコがあたるくらいなら
俺はかまわねーよ」


その言葉をきっかけに
真琴の表情が変わった

飛んだんだな

妄想の世界に



俺を見てるのか
妄想の世界を見てるのか
どっちなのか
わかんねー真琴の頰に
そっと触れ

そして
その手を
後頭部に移動させると

俺は
真琴を引き寄せ


真琴の頰を

俺の腹に
触れさせた


あぁ…


たまんねぇ…



俺の素肌に触れる
他人の素肌に

俺は
溜息が漏れそうになった


真琴の
柔らかな髪まで
俺をくすぐり
欲情させる


このまま





やりてぇ…


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