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君を好きにならない
第2章 真琴!死ぬなよ!

今まで書いてた小説の内容が
全て経験とか
聞いた話とか
そーゆのだったとしたら

まずいな…

せめて
妄想膨らますきっかけを
与えてやんねーと


都会に慣れてない真琴は
食料の買い出し以外
ほとんど外に出ない

そんなんじゃ
考えてろって言ったところで
新しいもん思いつくはずがねぇ


俺は真琴を
外に連れ出すことにした


「ど、どこに行くんですか?」


「いーから
黙ってついてこい」


キョロキョロしながら
俺の後をついてくる真琴は
思ってたより背が高く
その背の高さを隠すように
少し猫背で歩いていた


柔らかそうな

いや

実際柔らかいその髪は
風になびき
ちょっと伸びたその髪を
鬱陶しそうに
真琴は時々眉をしかめたりしている



「とりあえずココでいーな」


まずは
真琴の家の近くの
コーヒーショップに入ることにした


「俺、ホット。真琴は?」


「えっ?えーっと…」


真琴は後ろに並んでる客を気にしながら
メニューに急いで目を走らせ


「カプチーノ」


と、答えた。


クスッ


真琴は、どこまでも…真琴


俺が金を払うと
真琴は小さな声で
「ごちそうさまです」
と、頭を下げ
申し訳なさそうな顔をしながら
俺の正面に座った

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