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君を好きにならない
第2章 真琴!死ぬなよ!

「す、すみませ…」


「いーから
とにかく横になれ
寒いなら布団かけて…」


お、おい
ちょっと待て
布団がねーじゃねーか!
こんなに震えてる真琴を
この頼りない
こたつ布団に包まらせるのか?
熱出してんのに
こたつとかでいいのか?


「向井さん…寒っい」


「わ、わかった
とにかく着ろ!
なんでもいいから!」


俺は勝手に
引き出しを開けまくり
厚手なものを真琴にかぶせ
最後に
俺の着ていたジャケットで
真琴を包んだ


「うっ…さっぶ…っ」


いったい
熱は何度あるんだよ

もう…


仕方ねぇ


「おい、真琴
泊めてやるから
うちに来い」


「……」


こんな部屋で
真琴が良くなるとは思えねぇし
ほっとくわけにもいかねぇ
俺は明日も仕事だ

とにかく真琴を
ちゃんとしたとこで
寝かせてやんねーと


「おい、真琴?!」


「…はい…」


「タクシー乗るまで頑張れ」


「…うん……」
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