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New year
第1章 餅つき
勿論、鏡餅を飾って年神様を迎える、というようなことはなかったが、そういった宗教的な意味合いを抜き、上辺だけでも正月らしさを経験させてくれたのは、二人には大きなことだった。
兵衛も元来風流なもの、楽しい事を好み、年の瀬に餅をつく、とはまた粋な盗賊も居ったものじゃ、と笑って酒を呑んでいた。
兵衛と鷺は側で見る、音を聞くだけだったが、餅米の蒸しあがる匂い、市九郎が力強く杵を振り下ろし、軽快に餅をつく音、どれもが楽しかった。
八尋が市九郎に教えられた通りに合いの手を入れて餅を均し、つきあがった餅は見よう見まねで兵衛も丸めるのを手伝い、今日のように辛味餅にして食べたり、雑煮にしたりと楽しんだ。
赤猫が加わる随分前に所帯が大きくなってそんなこともしなくなったが、数回とはいえ、楽しく、得難い大切な思い出だ。
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