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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第13章 実績と虚像



「ふむ‥目と耳か‥‥
秘書課という訳にはいかん、彼奴らは至るところに顔を出しては、繋がりがある・・」


「人選は大変でしょう、なるべくなら1社員が良い‥私の独断です」


「いや、理には叶っている‥
無役の方が自由が利く、そう言いたいのだろう紀永?」


「まあ‥
役職が付くと、重役の監視の目も厳しくなる‥
それなら他部署に行けなくても、1社員の方が良い‥‥」


「なるほどな‥
多少子飼いは居るが、それで足りるか?」


「足りなければ見付けるまで‥
後、セキュリティー以外の監視カメラも‥‥
そう‥本社全体をIC管理にすれば、不要な画像検索もしないで済む」


「大きく出たものだ」


「確かに‥
これをやるには、本社サーバーの上級管理システム‥ホストサーバーが必要不可欠、別系統管理でなければ、監視カメラの存在は直ぐバレてしまう」


そう‥欲しい物と言えば、本社サーバーを監視するホストサーバー‥
だが、そんな物を置くスペースは本社内では無い。


此処に置くという手もあるが、それではホストの意味が無くなってしまう。



「それでどうする気だ?」


「・・本気でやるなら‥本社内の大改装は必要になるでしょうね‥
後、ホストサーバーを置くスペースが無いのも問題」


本社自体は12階建て、上部2フロアーは重役、2フロアーはシステム課‥
そこから下は総務・人事・秘書・監査・営業・経理・法務・広報・マーケティング等々‥


1Fは正面ゲートの他に社食など社員の憩いに、2Fは商談や一般会議フロアー‥
つまり3Fから12Fまでは、びっしり課が詰まっていて、余力スペースは無い。


そして地下は、今回本社サーバーに占められ、今後も考え余力は残して置きたいところ。


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