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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第13章 実績と虚像



「問題があって実害がある‥大丈夫でしょうか‥‥」


おや?
変な想像をさせただろうか??



「何というか‥‥
悪意の無い問題児‥本人的は普通の行動なのだが、周りから見ると傍迷惑‥
叔母自体は、決して悪い人では無いのだがね‥‥」


「・・・
早乙女というのは、本当に変わった個性の持ち主ばかりのようで‥」


「それは認めるよ‥私も含めてね‥
個性的だからこそ、一芸に秀でている、恵美里叔母の場合は情報収集能力‥‥
建て前上は早乙女外戚だが、本家よりも情報と繋がりは確か、息子は反発して海外だが‥」


「ご子息が?」


「ああ・・
遠藤孝一郎‥従兄弟だ、早乙女を嫌って外交官になった変わり種‥
孝一郎には伊織という息子も居る、子供の頃から知っているからね、私は伊織が可愛いのだが、向こうはどう思っているのやら・・」


前に‥父の葬儀の時に会った時は、こう‥輝いた目をしていた。


今もあのままなのだろうか?


あれから‥伊織とは一度も会ってはいない‥
私のマンションに訪ねて来る事も、無くなってしまった。



「・・社長はあまりお身内の事は話しませんので‥
今のも初めて聞いたくらい‥‥」


「会う事が少ないから、普段は忘れているとも言うかな?
ああ、朔夜叔父‥副社長の話はするだろう??」


「副社長は‥まぁ‥
私もよくニアミスしますし、あの性格なので‥‥」


朔夜叔父の方にも、変な想像を持っている訳か‥
いや、この場合かなりな部分が事実だが、葉山は本当の朔夜叔父の能力に気付いてなさそう。


朔夜叔父は、類い希なるエンジニア、腕は倉原と拮抗する程‥
ただ重役‥専務や副社長のイメージが強いが、朔夜叔父の索敵能力は侮れない。


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