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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第6章 素直になれなくて……

「じゃぁさ…どっか遊びにでも行く?」
最近は忙しくてどこにも行ってないし?

「そうだ旅行でもしようか?」
「旅行?──」そう行かない?

葉瑠の顔色が変わった。

温泉入って旨いもん食ってゆっくりしよ。
すぐには無理だけど近いうち必ず休み取るからさ。

ほんと?──うんほんと!

葉瑠が嬉しそうに頷いてくれる。

「じゃキスしていい?」
「イヤしない」─なんで~?

我慢出来なくなって強引にキスしようとしたけど、手で遮られた。

ムッ……葉瑠…頼むから!

まだ他にあるなら言って…

そしたらさ……
「よそ見したらダメ…ちゃんと私を見て」

へ?葉瑠

もう…心臓を掴まれた。
俺の眼を見てそう呟くから…もう可愛くて愛しくて堪らない…

葉瑠を抱えたままソファに押し倒した。

もう聞かないよ
ヤダって言われたって…キスするから!

葉瑠の唇まで5㎝……
「俺は葉瑠だけだから……」

ゆっくりとその距離を詰めて、もう今にも触れる距離…お互いの呼吸を感じてドキドキと胸が高鳴った。

葉瑠はもう顔も逸らさないでジッと俺の眼を見つめるだけ。

僅かに唇が触れると腕を延ばし俺の首を引き寄せてくる

静かに唇が重なる。
感触を確かめるように優しく舌を絡めて何度も吸い付いた。

「もう怒ってない?」?……コクン……良かった。

寝室に行こうと抱き起こした…
「鏡也君…」なに?

「もう遅いから…ご飯食べて明日の準備しなきゃ、」

じゃもうちょっとだけ。

「ダメ…明日早いんでしょ」
はぁ~どうしても?コクン
3日もあるのに?コクン

「あ~もうっ」
帰ってきたら寝かさないから

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