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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第8章 癒されたい!恋のバカンス①

「大丈夫だよ俺に捕まってれば」

まったく無邪気で可愛いわ!
俺の首にガッツリ腕を回して抱き付いてくる。

「しっかり捕まってなきゃ落ちるぞ」

キャハハハ
「きょうやくっ……ダメ離したら」

「やだ離さないでったら」
わかったわかった!

両足で俺を挟むようにしてるから手で尻を支えて持ち上げる。

「ん?……ちょっと……指動かさないで」

動かしてないだろ~
葉瑠…そんなにくっ付いて身体を押し付けるなよ
苦しいから!

それに、さっき洋子さんに邪魔されて……中途半端のままで終わってんだぞ?─グイグイ来られたら俺のムスコが反応しちゃうんだって。

男の身体ってやつを分かってほしいよ。
「そんなにしたらキスするぞ」

「………スレバ」へ?
今〝すれば〟って言った?

いいの?いやダメだろ……
周りには人がいっぱいるし

どうした珍しいじゃん、酔ってもないのに葉瑠がそんなこと言うなんて─

「キスしたいの?」
「…………だって」ん?だってなに?

〝こんなにくっ付いてるから〟

そう言って甘えられたら…ダメなんて言えね~じゃん。
でもさすがにここは……
近くには浮き輪に乗った子供もいるし…

「葉瑠、目、瞑って!しっかり捕まってろよ」
行くぞ!

「え?え?なに、なにするの?」
ザッブーン……ブクブクブク

葉瑠をしっかり抱いて身体を沈ませる──

ブクブクブク…….。o○

賑やかだった人の歓声が遮られ波打つ水音が聞こえるだけ。

トントン──目を開けてごらん葉瑠。
ブクブクブク…。o○

チュッ─

たまには、こんなキスもいいだろ…

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