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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第8章 癒されたい!恋のバカンス①

なんとか鏡也君を宥めて食事の続き……
いつの間にか、さっきの人も居なくなってるし良かった。

みんなで談笑してると
ガタッ……
「副支配人だわ…ちょっと挨拶してくるわね」
洋子さんは立ち上がって…行ってしまった。

相手はスーツをビシッと着こなすホテルマン。
30代後半くらいかな?
大人な感じがカッコいい人だった。

〝いろいろすみません、気を使って頂いて─〟

そっか洋子さんのおかげて特別サービスまでして貰っちゃったんだっけ?

洋子さんとヒロちゃんだけならまだしも私達までだもんね─

こっちを見ながら話してるから……紹介してくれてるのかな?
声は聞こえないけど一応みんなで頭を下げた。

洋子さんと副支配人さんは話が弾んでるみたいだね

「ねぇヒロちゃん♪来てよかった?」
「ん?ま~な」

ま~なって!なによもっと感激してよ。
「ねぇ……部屋のお風呂見た?もう入った?」

「ハハハ、あ~そういえばあったなぁ」
入ってないの?
まさかだとは思うけど、ずっと寝てたなんて言わないでよ。

「洋子は入ってたけど…俺は寝てたから」
「「え~!」」

もうなにやってんの!

たしかに遅くまでお店に出て、ここまで運転して来たんだからそれは疲れるとは思うけどさぁ。

「後で一緒に入るんだよな?ヒロちゃん」

そっか、そうだよね?
波の音を聞きながら入る方が雰囲気はいいし気持ちいいもんね!

「は?風呂は一人でゆっくり入りたいだろ~」
「「……?!」

「洋子さんと一緒に…入ったりしないの?」
「は?」え?

「入るわけね~だろ、俺と洋子はお前らみたいにベタベタしないんだよ」

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