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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第1章 寒くて熱い夜

おいおいやめろよ!痛がってるだろ。
「先生、大丈夫ですよ」

先生を制止してその子の目線に合わせて腰を屈めた。


「理紗ちゃんって言うの?ごめんな。俺は先生じゃないんだよ」

すると、その女の子が……
「そんなのどっちでもいいんだけど」はっ?

「ねぇ、かのじょいるの?いないんだったら、なってあげよっか?」

おいおい!
なってあげよっか?─って俺の彼女に?

最近のガキは……あっいやいや、子供は……
なんちゅ~マセてんだか。

「ありがと!でもお兄ちゃん…彼女いるんだ」
横目で先生を盗み見るとボーっと立ち尽くしてる!

「へ~いるんだ、どんな子?」
「ん?─すげ~可愛い子だよ」

あんなエロ可愛いの、他に見たことね~よ。

毎日早く帰りたくて残業の日はイライラが顔に出てるらしい。

無駄話してる奴がいたら(喋ってね~で仕事しろ)って怒鳴りたくなるのを必死に我慢してるんだから。

「ちょっと……おにいちゃん」
「…………」

「ちょっと!わたしのはなしきいてる?」
え?あっごめんなんだっけ?

「だから…わかれたら、わたしが…かのじょになってあげるから」

「…………!?アハハ」上から目線かよ。

ありがとう、でも別れないからね!


「君は可愛いから大きくなったらお兄ちゃんよりカッコいい彼氏が出来るよ」

葉瑠ほどじゃないけど…それは言わないでおこう

「あっり、がと」
クスッ、どういたしまして!

こんなちっちゃくても女の子なんだな、顔を真っ赤にして俯いてる……


葉瑠、今なにしてっかなぁ~早く帰りて~よ!

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