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穴
第3章 泥沼

細かい事情は聞かなかった。
あまりの衝撃、一度は愛した男が生きながらに手足を切り落とされて、ジワジワと殺されたのだ。
私の愛したモノも縦に切り裂かれ、玉を抜かれ、グチャグチャの肉になった。
思い出すたびに吐いた。
それでも2千万用意しなければ……
これは容易な作業ではなかった。
十数件電話をかけたが300万とは事情が違った。
どこも、ここも、けんもほろろだった。
仕方ない、後ろ足で砂をかけるようにして辞めた前の職場に電話してみた。
「二千万! まだ男に貢いでるの?」
「違うんです。友だちの借金なんですけど」
「友だち?」
「大親友なんです」
「なぜ、その子は働かないの?」
「ちょっと、容姿が……」
「太ってる?」
「いえ、プロポーションは良い方だと」
「一度、連れてきてよ。いい話が出来るかも知れないよ」
あまりの衝撃、一度は愛した男が生きながらに手足を切り落とされて、ジワジワと殺されたのだ。
私の愛したモノも縦に切り裂かれ、玉を抜かれ、グチャグチャの肉になった。
思い出すたびに吐いた。
それでも2千万用意しなければ……
これは容易な作業ではなかった。
十数件電話をかけたが300万とは事情が違った。
どこも、ここも、けんもほろろだった。
仕方ない、後ろ足で砂をかけるようにして辞めた前の職場に電話してみた。
「二千万! まだ男に貢いでるの?」
「違うんです。友だちの借金なんですけど」
「友だち?」
「大親友なんです」
「なぜ、その子は働かないの?」
「ちょっと、容姿が……」
「太ってる?」
「いえ、プロポーションは良い方だと」
「一度、連れてきてよ。いい話が出来るかも知れないよ」

