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第3章 泥沼
 最初は普通のレズプレイだった。
 服を脱ぎ、抱き合い、キスして、69。
 アキナがイッタら、あとはもう一方的に責められる。
 イッテ、イッテ、イキまくる。
 丸いベッドの真ん中で二つの穴と三つの芽を弄ばれて転げ回る私を見ながら、何組もの男と女が痴態を演じているのだった。
 こういうショーを観なければもう立たないような男たちが、若い女の手や口で屹立し、誇示していた。
 あのペニスが欲しい。
 と思った。
 本物の肉の棒で犯されたい。
 脈打つ棒で死ぬほど突かれたい。
 お尻にも入れたい。
 ただの穴になりたい。
 そう思うと、頭の中が真っ白になり、際限なくイケるのだった。
「感じるか、穴!」
 アキナはそう言って、ヴァイブを巧みに操る。
 ヴァイブの頭が薄い皮一枚を隔てて絡み合う。
「穴がイイの、私は穴です、ただの穴です。穴をもっと下さい!」
「本当はペニスが欲しいんでしょ」
「ペニスが好き、ペニス欲しい!」
 それが合図になり、私は次々と男たちに犯された。
「私の中に、すべてぶちまけて下さい!」
 アナルとヴァギナが同時に犯され、犯されながら、しゃぶった。
 その夜、私は七人の精液を三つの穴で何度も何度も受け入れた。
 狂態痴態を演じる私を眺める女たちの冷ややかな目がたまらなく痛かった。
 私にはそこまでは出来ないわ、という軽蔑の視線。
 男のモノは触っても、しゃぶっても、服を脱いだりしない女たち。
 その前で、全裸で、穴という穴にペニスを入れてよがりまくる。
 屈辱以外の何ものでもない。
 でも……それが良かった。
 観て、私を見て!
 ただの穴になった私を!
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