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その唇に愛を
第2章 ▽ きっかけ


立石くんも会釈し、話を続ける。

「さっき何人かと話してたんだけど、2人とも可愛いねって。どから名前聞いてこいって言われたんだ」


眉を八の字にさせ、申し訳なさそうに微笑んだ。



目尻が可愛い、そう思った。




「そんなことないよ!私たちもさっき立石くんかっこいいねって話してたの!」


彩香が答え私に同意を求めるように見つめてきたので、私も頷く。


ほんとに!?照れるな…、とはにかむ彼に目を奪われる。




お互いを褒めあって気が緩んだのか、立石くんや彩香のフレンドリーさに助けられたのか


そのあと私たちが仲良くなるのに時間はかからなかった。


呼び方も全員名前で呼べるくらいに。


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