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第3章 新しい旅立ち

「次は、朱里の親か。」
「うん。なんとなく、察してるとは、思うけどね。」
「反対されるかもなぁ。」
「刑事だから？」
「うん。」
「でも、大丈夫だと思うよ。みんな、大ちゃんの事、気に入ってるし。朋美だって、なついてるから。」
「うん…」

なんとなく、このまま帰したくなかった…

「よしっ！行こうっ！！」
「えっ？」
「善は、急げだ！早い方がいい！」
「はっ？えっ？」

車に乗せられ、私の家まで駆けつけた。

ピンポーンッ…ピンポッピンポーンッ…

「はーい！ちょっと、待ってー！」

冴子さんの声が、聞こえた。