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イタズラな満月(フルムーン)
第12章 special moon2…星空の記憶
そのまま外に連れ出し、明かりすらも隠れ灯程の明かりしか届かない所、こんな日は誰も通りなどしない場所だった。

「ユト…ッ!」
「…」

黙ったまま、ユトはきつくジュノを抱き締めた。そのユトの体を少し離すジュノ。その次の瞬間、ユトは自身の唇をジュノのそれに押し当て、半ば強引に唇を割り舌を差し込み、深く絡み付かせた…

「ンッ…チュク…クチュ…」
「チュクチュ…クチュ…」

腰に腕を回し離れないようにと、ただ抱き締めて離れないように…何度も何度も舌…唇…重ね、絡め合った。
どれほど絡め合っただろうか。ゆっくりと離れると、銀糸が二人の唇を繋ぎ、舌も唇からでていた…

「ユト……ッ何で?」
「…会いたかった…」

そう言うと、さっきまでの強引さはなく優しく包み込んだ。
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