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第17章 last moon…優しき輪廻

そう笑う雅の笑顔にも母は安堵を示していた。それから急変を起こすこともなく、とんとん拍子で体調も回復していった。
そして、退院予定日にきっちりと病院を後にしていった雅。


＿＿……それから２ヶ月後……＿＿


雅もしっかりと回復して、安定していたときだった。弥刀から呼び出されて、久しぶりにカフェに行くことにした。

「ねぇね、雅！彼…いなかったよね」
「うん、好きな人は居た筈なんだけど…あんまり覚えてなくて…そんなに想い無かったのかな……で？」
「ﾍﾍ、彼がね？一人紹介したいって言うの。」
「…紹介って…私そんな気分じゃないし…それにさ？」
「そう言わずに会うだけ会ってみてよ。返事しちゃったし…」
「…解った。」

乗り気ではなかったものの、必死に頼む弥刀に返事をした雅。