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イタズラな満月(フルムーン)
第4章 2nd moon…見せた弱み。
そうして、ユトと一緒にそのまま雅は眠りについてしまった。
そのまま、深夜になる頃、ユトは雅を起こさないようにゆっくりと腕の中からスルリと抜け出た。

『全く、時間がねぇって何回言ったらアリスは理解するんだ、はぁ…』

ちらりと雅の方に目をやるとぴょんっとベッドから降りてユトはあるところに向かった。
病院から出ると、星空を見上げながらぽつりと呟いた。

「ルーナの元に。ユト・シン・シール」

そうすると、ユトはヒュンっと人型に姿を変えた。相変わらず、誰もが振り返るほどのモデル並のスタイルとルックスに姿を変える。
その姿に変えたユトは、久我の元に向かった。

「にしても…さてと。どうやって気付かせるかな。」

ここまで来て手間取っていた。
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