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イタズラな満月(フルムーン)
第4章 2nd moon…見せた弱み。
しかし、起きているだろう事は察しが付いた。なぜなら、部屋に明かりが付いていたためだ。

「にゃぁぉ…」

しかし出てこない。それに、何か事を起こせば事件になる。『自分の世界』では何て事無いことでも、この『人間界』ではおおごとになる。それは、ジェーナに何度と無く言われ続けていた。

「はぁ…」

ふっと目を閉じて鈴をチリンと鳴らしたユトは、呟いた。

「キラル・ルーン・ド・ライティング」

そういうと、ぽぅ…っと光が手の中に集まってきた。そのままスッと両手を上に上げると窓辺に届き、パンッと光ははじけた。

「…?」

思惑通りだった。
久我は窓際に来て、窓を開けた。

「おっかしいなぁ。確かになんか光ったのに。」
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