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第4章 冬

いつから、知ってたの？


私の涙を拭いながら見てくる


初めから。。。何となくな。。。

でも、詩織はずっと気づいてないみたいだし、一緒に育ててるんだから俺の子には違いはないよ？

初めは、蓮が違う気がした時もあったけど。。。

陸の血液検査の結果を、見て確信してた

分かりやすい場所に置いとくなよ。。。

初めは、ひどく動揺した。。。

でも、何も気づかない詩織は幸せそうに陸に笑いかけてたのを見て決めたんだよ。。。

一緒に育ててるんだから俺の子供だよ。。。


一緒に過ごした時間の方が大切だろ？


っ。。。

何で？怒らないの？

私、酔って忘れてたの。。。

ずっと、二人目、欲しかったのに。。。

ようやく、出来て幸せだったのに。。。

っ。。。ごめんなさい。。。


で、ちゃんと拒めた？

さっき、フロントにいただろ。。。

知ってるママと一緒だったな。。。

ため息の原因は、アイツだろ？


っ。。。

何でもわかるのね？

ちゃんと、拒めたよ。。。

私の代わりなんてたくさんいるわ。。。


よかった。。。


ギュッと、抱きしめてくる


拒めなかったって言われたら、詩織を傷つける所だったよ。。。

一応、信じて行かせたんだからな？

何を話してきた？


ギュッと、抱きしめてくれるのに甘えてしまう


ちゃんと、旦那に話するって約束して。。。


二人で逃げる？


違うっ。。。私は、直樹とはやり直せないから無理っって言ったよ。。。

陸もあげないって。。。

茉莉ちゃんは、誠の子供なの？

直樹が言ってたよ


違うって？

ゆりが勘違いしてるか、違う男の代わりに言ってるだけだろ。。。

詩織じゃないんだから、酔っててもエッチしたかくらい分かる。。。


調べるつもりなんだろ？

答えがわかる。。。


うん。。。


陸も調べるつもり？


多分。。。


調べなくていい。。。

渡す気はないんだ

大きくなったとはいえ、まだ高校生だぞ？

知られたら、どうする？


っ。。。わかってるよ。。。


わかってないだろっ？


う。。。わかってる。。。