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第4章 冬

離して？

ちゃんと、拒むことにしたの。。。


体を離していく


わかった。。。

今日は、帰してあげる

次回は、帰してやらないからな？

いい返事待ってるよ？


ふれるだけのキスしてくる


拒むことにしてるんじゃないの？

隙だらけだよ？


っ。。。


この顔と声に弱い。。。


じゃあね。。。


部屋から走るように、逃げ出していく

完全には拒めなかった


エレベーターに乗り、化粧室で顔を確認する

女子会に向かい、笑顔を作る

食事も、久しぶりに話す会話も楽しかった

15時に電話が鳴り、着信を見ると誠からの電話だ


もしもし？


詩織、何時に終わる？

蓮、来ないだろ？早く帰れるから迎えにいくよ

ずいぶん、賑やかだな？

クスクス笑う声が聞こえる


わかった。。。

着いたら、電話して？


誠からの電話で、みんな時間を気にしていく

幼稚園のお迎えや、小学生が帰る時間が近づき、解散していく

ロビーで、携帯ゲームして待っているとフロントに、見覚えのある女の人がいた

あの人、同じサッカークラブチームのママだな。。。

エレベーターを待ちながら、直樹と腕をくんでいくのが見える


ほらね。。。代わりなんて、いくらでもいるじゃない。。。


はあっ。。。ため息が出る


奥さん？何で、ため息ついてるの？


不意に、頭の上から声が聞こえて見上げると、誠が笑いかけてくる


隣に座り、聞いてくる


どうした？


少し、疲れただけよ？

帰ろう？


立ち上がり、誠と歩いていく


誠に話をしなくては、いけない。。。

誠を見ると、不思議そうに私を見る


どうした？

何か、変だよ？


うん。。。

話、あるの。。。


駐車場について、車に乗る


悪い話だな。。。？


っ。。。

帰ってから、話すわ


髪を撫でてくる


いいよ、話して？

だいたい、わかる。。。

ちゃんと、受け止めるって約束しただろ？


涙が流れていくのを、指がすくってくる


帰ってからは、話できないだろ？

陸がいる。。。


っ。。。


何で。。。っ？


陸はアイツの子なんだろ。。。？

知ってる。。。

似てきたよな。。。？