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第1章 春

そうなの？


まあな？

詩織、かわいいだろ？

忘れる方が難しいと思わないか？


うーん。。。

確かに、そうかも。。。


茉莉の方が理解力あるな？


母親が私を睨んでくる


でも、あんなにラブラブなんだから、向こうは何も感じてないんじゃない？


そんなに、仲がいいの？


母親が聞いてくる


人のことを責めるくせに、コイツも陸の父親が忘れられないんだよ？

元カレだからな？


ええ？


頭がパニックになる


本当に仲がいい夫婦で、イチャイチャしてたよ？


母親の顔が固まるのが、わかる


私、お風呂に入るわ。。。


耐えきれなくなり、リビングから出ていく


陸の母親と、私の父親が元カレ元カノ

陸の父親と、私の母親が元カレ元カノ


まじ？？？

信じられない。。。

あんなにラブラブな夫婦でも、本当は違うんだろうか？


蓮さまは、どうして私に、試すようなことをしたんだろうか。。。？


わからないだらけ。。。


わかるのは、体が熱いことだけだ


陸の両親のセックス。。。蓮のいたずら

体が熱い。。。


手を、体に這わせていく


あ。。。


感じない方？


蓮の声が聞こえる

確かに、詩織のようには声も妖艶な顔もできない。。。


いつか、陸の両親のように、愛し合えるセックスが出来るんだろうか。。。？


いまいちだな？


蓮さまの声が聞こえる


はじめてだから、蓮さまは、もの足りなかったんだろうか？

詩織みたいに、妖艶に感じたら振り向いてくれるんだろうか。。。？


リビングの前を通ると話し声が聞こえる



ヤりたいんだろ？


あ。。。


いやらしい女なりに、自分で脚を開けよ？


あ。。あ。。まだ。。。ダメ


チッ。。。濡れてないじゃん？


だって、ムードないし。。。


昔から、感度、悪いよな？


え。。。


もう、いいや。。。出掛けてくる

詩織の話聞いたからヤりたくなっただけだから？

誰でもいいんだよ？


なんでっ？


詩織は感度が良くて、いつも、ぐしょ濡れなんだよ。。。？堪らないんだよな。。。

じゃあ、出掛けてくるわ。。。


うっ。。。


母親の泣く声が聞こえて、父親が出ていく


父親は、母親でない誰かを求めに行ったんだろう。。。


蓮の両親とは、違いすぎるな。。。