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好きになった人
第4章 冬
直樹が、私の中を擦りながら、私の中に出したのは覚えている

そのまま、タクシーに乗り、タクシーの中で寝てしまい、誠にベッドに運ばれたのは、次の日に聞いた

だから、酔ってたから、直樹の夢を見たと思っていた

首筋と内腿にキスマークがついていたのを知って、夢ではなかったのか、わからなかった

直樹が、あんなに、優しく笑い、体を愛されたのも、別れてからはなかった。。。

ずっと、二人目が出来なかったから、中出しされても出来ないって思っていた

その後、すぐに、引っ越して、二人目の子作りを始めたから、直樹との甘いセックスは、すぐに忘れてしまった

はあっ。。。ため息が漏れる

陸を見ると、二人はやはり似ている

調べるまでも、ないだろう。。。

血液型も、違う。。。

直樹は、跡とりが欲しいから、陸を欲しいのだ

勘違いしてはいけない

私を好きだからでは、ない。。。

きっと、今も昔も好きだったのは、私だけだろう。。。

直樹は、私を好きになってくれない。。。

今は、手に入らないから、私を好きにさせたくて仕方ないだけだ

私の心は、あげない。。。

涙が流れていく

ボーッと、立ち尽くしていると、話しかけられた


詩織さん。。。

少し、いいですか?


振り返ってみると、赤い顔の茉莉が私を見る

目が合うと、泣いていることに驚いたようだ

涙を拭い、笑いかける


ふふっ

変な所、見られちゃったね?

何?


二人きりで、話がしたいんです


茉莉は、もしかしたら見ていたのかもしれない。。。

トイレの情事を。。。

頭によぎる

エッチな出来事を思い出してしまう


いいよ?

車で、話そっか?


ハイ


グラウンドを見ると、直樹が陸を呼んでいるのが見える

なかなか、ゴールが決まらなくて陸は、イライラしてるみたいだ。。。

茉莉がポツリと言った


陸、お父さんに似てる。。。


え?


そんなわけないのに、笑顔の横顔が重なるんです

変ですよね。。。?


茉莉を見る

まだ、気づいてない。。。

今は、好きな人が、父親と同じタイプを好きになったと思ってるんだろう。。。


そうね。。。

女にルーズな所も似てる。。。

傷つく前に、止めたら?


茉莉を見る


っ。。。

わかってます。。。



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