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好きになった人
第6章 夏―2
ゴールデンウィークが終わり、帰ってきたら何かが変化したみたいだ

両親は、相変わらずだが二人とも、あまり出かけなくなり家にいることが増えた

蓮に家庭教師をしてもらうようになり、蓮が出入りするようになったからだろうか?

お母さんは、蓮が来る日は機嫌が良く、お父さんと四人で食事をするようになった

ぎすぎすしていた家の中が、蓮のおかげで、笑いが出来た

蓮は、お母さんにもお父さんにも話をうまく合わせて楽しそうにしてくれる

勉強も、教えるのが上手い。。。

わからない所がわからなかった私に、根気よく教えてくれた

陸を好きだと自覚したせいか、蓮と二人きりでいても、お兄ちゃんといるみたいで楽しい

反対に、土曜日の陸との家庭教師の時間は緊張してしまう

陸は、問題を解くのも速くて追い付けない


茉莉、ゆっくり茉莉のペースでいいから?


蓮は優しい

陸は、私を小馬鹿にして笑っている


こんな問題もわからないのかよ?


クスクス笑いながら、私を小突いてくる

蓮が席を外すと、口調は悪いけど、丁寧に教えてくれる

先輩は相変わらず忙しそうだ

週に1回は、逢っている

体を満たしてほしくて、求めてしまう

陸を好きだと自覚しているけど、寂しくて求めてしまう

火曜日は、彼女になれたけど、璃子達とも一緒なことが多くて、進展しない。。。

明日の土曜日の家庭教師の前に詩織に頼み込んで、料理を教えてもらう

陸の好きな食べ物すら知らない。。。

いつも、土曜日は詩織が作ってくれるため、私も、手伝い陸に、作ってあげたいと思ったのだ

詩織は、渋っていたが蓮も一緒に作ると言うので、オッケーしてもらえたのだ

お母さんとは、料理をしたことがないから楽しみでもある

詩織の料理は、優しい味がする

お母さんの料理がおいしくないわけじゃない

良いものを使い、素材を生かした料理が多い

やはり、女ばかりと男ばかりの家族の違いなんだろう。。。

陸の好きな食べ物を聞いたら、陸は嫌いなものはないと言うだけだった

詩織と、蓮に聞いたら、ハンバーグとえびフライ、後は肉があればいいそうだ。。。

嫌いなものはないみたいだが、野菜は好きじゃないが、トマトは大好きだそうだ

私の知らない陸を知るのは、嬉しい



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