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好きになった人
第1章 春
私は、藤村 茉莉

今日から高校生

私は、父親が嫌いだ

女にルーズで、いつも母親は泣いていた

祖父母に嫌味を言われても、助けたりしない

会社も、母親任せでいつも自由にしている

家の中では家庭内別居みたいに生活しているくせに、外に出ると仲の良さそうな夫婦を演じている

隣の母親は、顔色が悪い


お母さん、大丈夫?

顔色が悪いよ?


大丈夫だろ?

せっかくの入学式なんだかな?

父親が話しかけている


大丈夫。。。


薄く笑う笑顔が、辛そうだ


先に歩いている陸を見る


父親が母親を気遣い、陸が優しく微笑んで話しかけている


知り合いでも、随分違うな。。。


...


クラス発表を見て、教室に入り、席に座る


隣の席に、陸が座っている


隣、お前?

まじかよ。。。

はあっ。。。


あからさまに、嫌われている

何なのよ?


後ろを向くと、両親はいなかった。。。


...


入学式が終わり、席を立ち出ていくと両親がいた

隣の席の陸の親子は笑いながら話している

入口に止まる車から、降りてきた人に目を奪われた


ドキドキする




手を振りながら、笑いかけている


詩織と呼ばれた母親は笑いかけながら手を振っている


蓮、こっちよ?

一緒に写真、撮ろう?




蓮。。。

蓮って言うんだ。。。

陸のお兄ちゃんかな?

かっこいい。。。


笑いながら四人は写真をとり、帰っていく

男3人が、優しく母親を気遣い、車に乗せていく


何となく、羨ましい。。。


蓮と呼ばれた人が、ドアを開けて優しく笑いかけている


かっこいい。。。

母親に、優しくしてるのも、素敵だ


見とれてしまう。。。


いつの間にか、隣にいた両親の顔を見ると、凍りついた顔をしていた


何なんだろう?

違和感を感じた。。。



家に帰り、制服を脱いで着替えて、リビングに降りていくと、話し声が聞こえる


何?

まだ、忘れられない?


母親の声が聞こえる


何だよ?

自分はどうなんだよ?

また、慰めてもらえばいいだろ?


父親の声がする


何?

誰のこと?

忘れられない人が誰で、慰めてもらう人はだれ?








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