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好きになった人
第8章 夏―2.9
車に乗り、無言のまま帰宅していく

家に帰ると、部屋がちらかっている


はあっ。。。


男だけ3人でいると、何も片付けないのか。。。

窓を開けて、下に落ちた洗濯ものや、食べたゴミを拾い始める


詩織、やらなくていいから?

座ってろ?


片付けないと、誰もやらないでしょっ?

片付けるから、誠は着替えてきて。。。?


だるい体で片付けて、掃除していく

一晩いないだけで、ちらかる部屋に、イライラする

リビングが、片付いて洗濯していると、見られている気がするが、無視している

空を見ると今日も、夏の空らしい、真っ青だ。。。

まあ、これだけ暑ければ、乾くわよね。。。

15時になろうとしているが、たまった洗濯ものを干していた

次に、寝室に入って行き、窓を開けていくと涼しい風が入ってくる

リビングにいる誠が気になるが、あまり、二人きりでいたくなかった

イライラした気持ちを閉じ込めて落ち着いていく

入院していた荷物を片付けていくが、やはり、ピアスはなかった


リビングに行くと、誠は、たばこを吸いながら携帯を見ていた

キッチンで、今日の晩御飯は何にしようと考えながら用意していく

足りないものを買いに行こうと、誠に声をかけようと見ると、私の携帯を見ている

まあ、そうだよね。。。

気にしないで、玄関に向かいながら話していく


ちょっと、買い物に行ってくるね?


どこへ?


すぐそこのスーパーだけど?


俺も、行く


すぐだから、パッと行ってくるって?


何を買いに行くんだよ?

晩御飯なんて、作らなくていいよ。。。?

顔色が、まだ良くない。。。


近づいてくるのを、後退りしてしまう。。。

腕が伸びてきて、ソファーに座らされていく


座ってろ?

俺が、買ってくるよ、何を買うの?


パン粉と卵


おとなしくしてろ?


頭をポンポンして、出て行った


はあっ。。。息が苦しい。。。

テーブルの上の携帯を見ると、メールがきていた

誠は、中身は見なかったみたいだ

蓮は、バイトで遅くなるメール

陸は、塾に行くから遅くなるメール

美代子さんは、虹の写真の添付メールだった

文章はなかった








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