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好きになった人
第8章 夏―2.9
いつもの日常の空気が流れている

洗濯して掃除してご飯を作る

当たり前の主婦の生活。。。

休みがない、たいくつな毎日は、何度も投げ出したかった

子供がいなかったら、投げ出していただろう。。。

この先、誠と、二人きりで生活していく日が近づいてくるのが、恐い。。。

きっと、たいくつな毎日だろうな。。。

テレビや映画みたいに、好きな人が、拐ってくれたら。。。?

はあっ。。。バカみたい。。。

無理に決まってるじゃない。。。

気づいてしまうと、今の生活が色褪せて見える

未練がましいのは、今も昔も、私の方だ。。。

ソファーに横になると、うとうとしてしまう。。。

誠、遅いな。。。


...


詩織?風邪ひくよ?


うーん。。。?


ぼんやりする中で、手を伸ばして抱きついていく


っ。。。どうした?


誠は、いつも遅い。。。


ハイハイ。。。悪かったよ?

謝っただろう?

迎えに行くのが遅れて。。。?


やっぱり、気づいてないし。。。遅い。。。


ギュッと抱きついて、離れる


買い物、ありがとう。。。


立ち上がり、誠が買ってきた袋を受けとる


詩織?


黙って、キッチンに立つ


何、怒ってるんだよ?


別に、怒ってない。。。


蓮も、陸も遅いんだろ?

作らなくていいよ。。。?


っ。。。


役に立たないと言われたみたいで、悔しくなる

何とか、平静を保ち、片付ける


わかった。。。

誠は、好きに食べて?

私は、食欲ないから食べないわ。。。


時間を見ると、7時になる

洗濯ものを取り込んで片付ける

お風呂を洗いながら、バカバカしくなってくる

家政婦と変わらない。。。

誰のためにやるんだろう。。。

自分のためよ、1番にお風呂に入るのっ。。。

自分に、言い聞かせながら、家事をする

いつからだろう。。。?

ささいなことで、イライラして、自分だけが損してるみたいに感じて。。。心の狭い自分が嫌になる

子供たちが小さい頃は、何を食べても、おいしいよ、ありがとうって言ってくれた

何をしても、ママ、ありがとうって言ってくれた

見返りも、損してることも感じなかった


昨夜、抱きしめられていたのが夢のよう。。。

自分をギュッと抱きしめてあげる

大丈夫。。。寂しくなんてない。。。


...

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