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好きになった人
第2章 夏
詩織side


何か、見張られてる。。。

璃子の母親の智美さんに頼まれて、夫婦で夏祭りの手伝いにきた

直樹と、あの女を見た時は、凍りつきそうだった


あの甘い匂いがした瞬間、蹴り飛ばしたくなった


わざと、直樹に笑いかけて嫉妬を煽る


はあっ。。。私嫌な女だな。。。


ゆりと、茉莉が離れていくと直樹が話しかけてくる


久しぶりだな?


そう?


あれ以来だよ?

電話。。。詩織、おもしろすぎっ

ケラケラ笑う


やだっ。。。聞いてたの?


悪いヤツ。。。わざと、電話出て会話を聞かせてさ?

あの電話、俺がかけさせたんだよ

詩織が出たのは誤算だったけどな?


だって。。。

あの女、まだ誠に甘えてくるから。。。


で、ラブラブだから詩織ちゃんはセフレと遊んでくれないんだ?


ちょっと。。。?

聞かれるじゃないっ


後で、コーヒー飲みにくるよ?


奢らないわよ?


じゃあな?


もうっ


直樹は、役割の仕事に行ってしまう

私も、自分の仕事に戻る

喫茶は、繁盛していて忙しかった


途中で、直樹を見かけたけど忙しすぎて、気にならなかった


11時になり、誠が璃子の父親とやってきた


詩織、コーヒー二つちょうだい?


誠は、休憩?


そうだよ、詩織の休憩は何時?


お昼から交代なの。。。


じゃあ、一緒にはまわれないな?

智美さんは?


休憩、行ったよ?


お昼から、一人でまわるのかよ?


仕方ないでしょう?


陸が近づいてくるのが見える


母さん、お金っ

足りなくなったから、援助して?



陸っ

お前、昼から役割ある?


ないけど?


こづかいやるから、詩織と一緒にいてやって?



ええ?いいわよ、子供じゃないし?



俺はいいけど?



結局、陸と午後から一緒にまわることになった

誠は、自分の役割に戻り、陸を見る


陸、友達とまわってきていいよ?


ああ。。。

大丈夫、一緒に行くから。。。


茉莉が私を見ている気がする


ねぇ?陸。。。

茉莉ちゃん、朝から私を見てるんだけど、何かあった?


ええ?


陸は、茉莉を見つけると私に言いながら走っていく


ちょっと、行ってくるっ


何?あの二人。。。

私を見張ってるのかしら?



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