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第8章 夏―2.9

詩織side

茉莉と、蓮が出かけてから電話が鳴り、誠に呼び出された

ゆりを送って行ったらしい。。。

車に乗ると、やはり甘い匂いがする

鼻をつまむと、誠が手を引っ張って乗せられていく


甘い匂い。。。


帰りしか乗せてないよ


どこに、行ったの？


映画見て、あとは、ひたすら買い物だな。。。

ずっと歩いてたから、疲れたよ。。。

アイツ、買い物長すぎ。。。


ふーん？

車は、どうしてたの？


ずっと、パーキングに入れてたよ。。。

足が痛いって。。。

そっちは、うまくいったみたいだな？


まあまあね。。。

でも、誓約書の隠し場所がわからないみたいで。。。

直樹が隠してるんだろうけど。。。

どこだろう。。。


誠の手が伸びて髪を撫でてくる


何？


詩織、約束したよな？


っ。。。わかってるよ？


なら、いい。。。


ゆりを連れ出す代わりに、誠の好きなようにセックスするって、約束したけど。。。

どこに行くんだろう？


先に、買い物して行こう？


どこに？


エッチな店


え。。。


約束したよな？


痛いのは、嫌だよ？


わかっているよ？


手が脚を撫でてくる


エッチ。。。


明日も、ゆりに付き合うんだからな？

まじ、勘弁して欲しいよ。。。

詩織は楽しいデートなんだろうけど？


デートじゃないっ

私だって、行きたくないよ。。。

茉莉ちゃんから、あんな話を聞いたら尚更、許せない。。。


ランチに、合流しようか？

四人でいて、返事を待たない？


時間、稼げるかな？


二人から、聞き出すんだよ。。。

隠し場所

勝手に誓約書を書かせたのを、怒ってるふりしながら、な？


なるほどね。。。

でも、ランチが不味くなるよ？


いいよ。。。

これ以上、アイツと二人きりの方が危険だしな？


車が停まる


ついたよ、降りて？


黒い建物は、入り口は地下に階段が続いている

誠の後ろに付いていくと、誠は相変わらず、さっさと歩いていく

暗い店内で、カップルが多い


１人？


え。。。？


年上のおじさんが、話しかけてくる


自分の道具、買いにきたの？

使い方、教えてあげようか？


え。。。違っ。。。


無理やり手を引っ張っていく

気持ち悪い。。。