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第2章 夏

渚がいいって言えばいいの？


え？


渚は、２番目の彼女だから、いいって言うよ？


橘？

橘も、蓮さまと同じで彼女が他にいるの？


いるよ？

３年に


離して。。。


クスクス笑う

やっぱり、お前には兄貴は無理だよ？

自分だけを見てほしいんだろ？


悪い？


女は、わがままだよな？

顔だけで好きになるくせに、独占してくる

付き合ってみないと、わからないだろ？


何が？


体の相性も、性格も。。。

食べてみないと、わからないぜ？


ひどいっ。。。


茉莉は、処女だろ？

兄貴は処女は、相手にしないよ？


っ。。。

いいのっ

好きな人としかしないんだからっ


あっそう？

元気になったみたいだし、帰るわ

じゃあな？


ヒラヒラ手を振りながら歩いて行ってしまう


何なんだ？

からかわれただけ？

むかつくわ。。。

いつしか、涙は止まり、陸に対しての怒りだけになる

何なのよ、アイツっ。。。

処女で、悪かったわねっ

ってことは、渚は処女じゃない？

もしかして、璃子も？

私、出遅れてる？

はあっ。。。でも、初めては好きな人がいい。。。

蓮さまがいい。。。

お母さんは、いつ処女じゃなくなったんだろう？

やっぱり、高校生の頃？

お父さんと詩織は高校生に付き合っていたと言っていた

詩織は、高校生の頃かな？


はあっ。。。明日、璃子と渚に聞いてみよう。。。

私だけ処女だったら、焦るじゃない。。。

璃子だったら、蓮さまに抱いてもらう方法を知ってるかもしれない。。。


私も、好きになってもらいたい

あんなに甘い声で、言ってほしい


好きだよ？


キスしていい？



私じゃない女に、言わないでほしい。。。

私を見て？

どうしたら、私を見てくれる？


はあっ。。。わからない。。。


家に帰ると、両親の声が聞こえる


途中でいなくなったでしょう？

どこに、いたの？


さあな？


詩織さんといたんだ？


そうだけど、何かあった？


っ。。。

なんで？


好きなんだよ。。。

忘れられないし、忘れる気はない


何で、私と結婚したの？


会社と、両親のためだ

ゆりは、お金のためだろ？

お金に不自由したくないからだって言ってたよ？