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好きになった人
第2章 夏
次の日、茉莉は陸の家の前にいた

璃子から、メールがあり集合がかかったのだ

昨日の今日で陸に逢いたくない

入口で悩んでいると、陸が後ろから近づいてきていた


入らないのかよ?


わあっ

びっくりした


はあ?

入れば?

璃子来てるぜ?


うん。。。おじゃまします

今日、詩織さんは?


ああ、父さんとデート


そうなんだ?

仲よしなんだね?


お前、嫌みかよ?

コーチとのこと、知ってるくせに?


でも、仲よしじゃない。。。


あれは、父さんが溺愛してるからな。。。

まあ、最近は母さんもコーチと、逢ってなさそうだけど。。。?

ジュース持っていくから、先に部屋に行ってて?


部屋に入ると、蓮さまがいた


しまった。。。間違えた。。。


ごめんなさいっ

間違えました。。。


待って?


蓮さまが私の手を掴まえる


昨日、どうだった?

メール、待ってたんだよ?


え。。。ごめんなさいっ

昨日は、特に何もなくて。。。

蓮さまのお父さんが、詩織さんを守ってました

かっこよくて。。。


ん?


父に、俺の奥さんにさわらないでくれる?って言ってました。。。


まじ?


素敵ですよね。。。

言われてみたい。。。


女は、そういう言葉に弱いからな?

どうせ、天然のお母さんは聞いてなかっただろ?


ハイ。。。


クスクス笑う

やっぱりな。。。


蓮さま?


報告、サンキュ

またな?


私の頭をポンポンしてくる


ドキドキする



蓮さま、好きです。。。



そうなんだ?

残念。。。

茉莉だけは、好きにならないよ?


え。。。?

何で?


藤村 茉莉 だからだよ?


え。。。


じゃあな?

また、報告して?


部屋から追い出されていく

私だけは、好きにならない。。。

やっぱり、両親のせいだろう。。。

わかっていたけど、言われたら傷ついてしまう

思わず、好きと言ってしまったことを後悔してしまう

藤村 茉莉だからか。。。


詩織のことを思えば、嫌われて当然だろう。。。


泣き出しそうになる


蓮さま。。。


ドアの向こうに声をかける


好きです。。。

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