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第2章 夏

扉の前で立ち尽くしていると、陸が部屋に引っ張る


何してた？


え。。。

部屋、間違えて。。。


で？

何で、泣いてる？


泣いてなんかいないよ。。。？


泣いてる顔してる


ああ、思わず、告白して振られちゃった


陸に笑いかけると、可愛くない私は、泣くこともできない


璃子は？


帰ったよ。。。


何で？


渚と別れたから、文句を言いにきたんだけど、茉莉がなかなか来ないからだろ。。。


え？別れたの？

何で？


陸が私に近づいてくる


ふわっと抱きしめてくる


やだっ。。。何？

離して？


抱きしめたら、ドキドキしない？

渚を抱きしめても、抱いてもドキドキしないから、別れた

体の相性、良くないのを渚も、わかってたから、すんなり、いいよって言ってたのに、璃子がうるさくて。。。


橘、離して？


お前さ、すぐに突き飛ばせば離れられるのに、しないのは、どうして？

抱きしめられてドキドキするからだろ？


え。。。違うっ。。。


震えてるよ。。。？

キスも、初めて？



突き飛ばせば離れられると言いながら、手に力が入っていて動けない

普段、いじわるな陸が優しく抱きしめてくれるギャップにドキドキする


私の顎を捕まえて、顔を見ている


顔が、真っ赤になるのがわかる


逃げるなら、今だぜ？

どうする？


体が震えて、動けない


逃げないってことは、いいんだよな？


陸の唇が近づいてくる

ふれるだけのキスをして、角度をかえて、何度もキスしてくる


唇がふれた瞬間、電気が走ったみたいにビリッとした

息ができなくて苦しくなり、陸を見ると綺麗な目が見ている


口を開けて？


言われるがままに、口を開けていくと舌が入ってくる


私の舌を捕まえてくる


頭がクラクラする


ん。。。橘っ。。。苦しい。。。


ほら、舌を出して、息は止めるな。。。

ゆっくり、キスして？


言われるがままに、キスしていく


頭がクラクラして、気持ちいい。。。

キスって、こんなに気持ちいいんだ。。。


キスに夢中になっていると、優しく髪を撫でてくるのがわかる


唇が離れて、抱きしめてくる

耳元で話しかけてくる