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完璧なイケメン達に愛されて
第2章 プロローグ
side珠音
『今なんて言ったの??』
何も聞かされずに車に乗っていた私、白石珠音は今、この上なく信じられなかった。いや、信じたくなかった。
「だから〜。私、アメリカで働くことになったの。それでね、スズを連れてきたいけど向こうがダメって言うから。だからオジサンにお願いしたの。そしたら息子さんたちが住んでる家に暮せばいいって言われてね。」
そんな、、勝手すぎる。
第一、私は
「それに私はスズに男嫌いを直して欲しいの。」
お母さんを見るとすごく悲しそうな目をしていた。
『治るわけないじゃん。』
そう、私はだいの男嫌いだ。おじさんの息子達って人に会ったことはないが、とにかく男の人と一つ屋根の下に暮らすとか本当に嫌だ。
「まあまあ。いい人たちだから、亮くんみたいにすぐ慣れるはずよ。」
『だから亮は違うって。』
亮、それは私が唯一大丈夫な男の人。だって亮はなんだろ。そもそも異性として意識したことないから。
「きっと大丈夫よ。あ、ここよ。荷物はトランクに詰めといたから。家に戻っても売り払っちゃってるから。あとお金とかは、、」
諦めよう。お母さんは本気だ。私はため息をついた。
「じゃあ、体に気をつけるのよ〜。この道まっすぐ行ったら着くわ。新城って書いてあるわ」
私と荷物を置いてお母さんは去ってしまった。
『はぁ。。』
私は荷物を持って歩き出した。