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愛憎
第10章 困惑
午後19時。

ゆうは職員室で一人小テストの採点をしていた。

(う〜ん…うちのクラス…みんな優秀なんだけど…
萌ちゃん、ひっどいわぁ……)

やっぱりボーッとしているのが原因なのか。

ハニワルック…
赤らめた顔…

う〜ん…。


ぐるぐると萌の成績の悪さに苦悶していると
突然ガラリと、職員室の扉が開いた。


「わっ!!」

ゆうは突然のことに驚いて振り返る。

そうすると、ふらり…と何か思い詰めた様な表情の誠が職員室を入って来た。

「な、なんだぁ〜まこちゃんだ。びっくりした〜!!
って!あんた今日学校、どうして無断欠席なんかしたの!」

ゆうは思い出したかのように、今日誠が無断欠席したことを咎める。


(そう言えば、今日は萌ちゃんも欠席だったっけ…)

二人してどうしたんだろ…。

そんな事を思っていたら、誠が口を開いた。


「ゆうちゃん、あのさ…」








「えっ!!」


誠が言った事に
ゆうは驚きを隠せないでいた。
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