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愛憎
第9章 後悔−ETARNAL FLAME−
少年はホテルの備え付けのメモに書き置きをして、ベッド際の冷蔵庫にあった、サービス用のミネラルウォーターと共にそれを置く。

多分萌は、こんなのが冷蔵庫にあるとは知らない…そう思ったから。





萌に近寄り、目隠しを外したあと

寝ている萌を驚かさないように、ありったけの大切に思う気持ちを乗せ、ゆっくりと、萌の横に手をつき、触れるか触れない口付けをした。


シャワーを浴びて、ゆっくり着替えをするならこの位か…。


フロントに電話を掛け、昼料金が終わる45分前に、と、時間指定のモーニングコールを頼み

服を着た。

そして、萌に被せた帽子を回収し


寝てる萌を名残惜しく見ながら

パタン…

ドアを閉めた。



今、一番残ってる後悔。
それはこんな所に萌を一人置いて行くこと…。

…そう思いながら。
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