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愛憎
第1章 はじまり
「だって、顔も何も知らない人にこんなことして…」

萌が言いかけた。

男の子はカプ…と耳を甘噛みする。

「あ…」

「ほーら。体が欲しい欲しいって言ってるよ?
高橋萌チャン。」


「そ…そんな事…し、しかも、なんで名前…」


「大丈夫。言う通りにすれば、悪いようにしないから。
…来なかったら…萌ちゃんを探し出して、もっとヒドイことしちゃうよ?」

「来なかったら…?」

「うーん。縛って、オトナのオモチャも使っちゃったりして、その後にいっぱいっぱいいぢめてあげる。キレイだろうなぁ〜そんな萌ちゃんの姿…。」

「…い、イヤ!!」

「それならわかるね…?」

萌は無言で頷いた。

「そしたら7時48分。一番前の車輌の窓際に乗ってくれるね?」

「わ、わかった…」

「ふふふ…素直な萌ちゃんにご褒美。」

男の子は硬くなっていた乳首をまたグリグリグリ…と刺激した。

「あぁ……」

萌は堪えきれず、声を出してしまう。


周りの人がチラチラと萌を見た時、ようやく、高校がある駅に到着した。


「じゃあ、また明日…。」

車輌のドアが開いた際、人の群れが一斉にドアに向かい歩き出した。




こうして、萌の波乱の高校生活は幕を開けたのである…。



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