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友達のままがいい
第3章 過去(中学生)…
「ねぇ…学校にでてこないの?」
聞きたかった言葉をやっと口にする。
すると彼の笑顔が固まったのが分かる。
困ったような顔でため息をつく。
「さすがに…ねぇ…あそこまで話が膨らむとは思わなかった。本当にまいった…」
ベッドに頭を乗せ天井を仰ぐ。
「私もびっくりしたよ。まさか、のりちゃんが暴力奮うとかさっ。ありえないのにね。…昔から知っている友達ならそんな噂信じないのにね。学校に抗議してやろうと思ったぐらいだもん」
「お前が??やったの??」
彼がびっくりして私の顔を見る。
私は照れながら笑う。
「まっさかぁ。私にそんな度胸ないです。思っているだけの意気地なしです…ごめんね」
「いやっ…うん。でもありがとう。すっげーうれしい」
顔をくしゃっとして笑う。
その笑顔にドキッとしてしまう。
こんな時に不謹慎だろうか。
こんな笑顔を私に見せてくれる現状をうれしいと思うことは。
「お前が来てくれて救われたよ…正直さぁ…俺自身どうしていいか分かんなくなって…昨日まで友達だと思っていたやつらが全員そっぽむいてさっ…噂だけ信じて…誰も連絡してこなくて…おれ…」
泣きそうな震える声で彼は語る。
その言葉に彼が追い詰められていたことに気が付く。
「あぁ。俺ってこんなもんかって思って…学校行けなくなった…学校にいかなくちゃって思うんだけ。朝起きて制服見ると怖くなる…まさか自分がこんなに弱いなんてな……家にいても一人だし、一人だと余計に悪いことばかり考えて……フミ?」
彼の言葉に自然と体が動く。
私は彼の首に腕を回し抱きついた。
そして背中を撫でる。
何度も何度も。
自分がここにいるんだと告げるために。
一人ではないと告げるために。
彼も私の背中に腕を回す。
お互いが抱きしめあい、お互いの存在を確認する。
「大丈夫!みんながソッポ向いても私はいるから。ずっとそばにいるから。」
返事の代わりに彼の腕に力が入る。
「何があっても私は死ぬまでのりちゃんの味方でいるから。それ忘れないで」
抱きしめている腕に力を込める。
大丈夫だと言葉以上に体全部で知らせるために。
聞きたかった言葉をやっと口にする。
すると彼の笑顔が固まったのが分かる。
困ったような顔でため息をつく。
「さすがに…ねぇ…あそこまで話が膨らむとは思わなかった。本当にまいった…」
ベッドに頭を乗せ天井を仰ぐ。
「私もびっくりしたよ。まさか、のりちゃんが暴力奮うとかさっ。ありえないのにね。…昔から知っている友達ならそんな噂信じないのにね。学校に抗議してやろうと思ったぐらいだもん」
「お前が??やったの??」
彼がびっくりして私の顔を見る。
私は照れながら笑う。
「まっさかぁ。私にそんな度胸ないです。思っているだけの意気地なしです…ごめんね」
「いやっ…うん。でもありがとう。すっげーうれしい」
顔をくしゃっとして笑う。
その笑顔にドキッとしてしまう。
こんな時に不謹慎だろうか。
こんな笑顔を私に見せてくれる現状をうれしいと思うことは。
「お前が来てくれて救われたよ…正直さぁ…俺自身どうしていいか分かんなくなって…昨日まで友達だと思っていたやつらが全員そっぽむいてさっ…噂だけ信じて…誰も連絡してこなくて…おれ…」
泣きそうな震える声で彼は語る。
その言葉に彼が追い詰められていたことに気が付く。
「あぁ。俺ってこんなもんかって思って…学校行けなくなった…学校にいかなくちゃって思うんだけ。朝起きて制服見ると怖くなる…まさか自分がこんなに弱いなんてな……家にいても一人だし、一人だと余計に悪いことばかり考えて……フミ?」
彼の言葉に自然と体が動く。
私は彼の首に腕を回し抱きついた。
そして背中を撫でる。
何度も何度も。
自分がここにいるんだと告げるために。
一人ではないと告げるために。
彼も私の背中に腕を回す。
お互いが抱きしめあい、お互いの存在を確認する。
「大丈夫!みんながソッポ向いても私はいるから。ずっとそばにいるから。」
返事の代わりに彼の腕に力が入る。
「何があっても私は死ぬまでのりちゃんの味方でいるから。それ忘れないで」
抱きしめている腕に力を込める。
大丈夫だと言葉以上に体全部で知らせるために。