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友達のままがいい
第4章 過去(高校生)…
「文香!!」
後ろから懐かしい声で呼び止められる。
振り返ると則孝が走って追いかけてくるのが見える。
左頬が少し腫れている気がするが…今は声をかけてくれたことがうれしかった。
「一緒に…帰らないか…?」
ただ、うなずいて彼の一歩後ろをついていく。
久しぶりに見る彼の背中に手を伸ばしてみるが、勇気が出なくて引っ込める。
それを何度か繰り返しながら黙ったまま歩いた。
最後の通学路。
最後に彼はなぜ私に声をかけてくれたのか…
考えてもわからなかった。
2人で黙ったまま、例の公園まで歩き続けベンチに座って彼は話し出す
「…文香…嫌われているのは知ってる…酷いことしたんだから嫌われて当然だと思う。…ずっと謝りたいって思ってた。けど次に面と向かって『嫌い』って言われたらと思うと…どうしても話しかけれなかった」
「ホントに、ごめん」
勢いよく立ち上がり深々と頭を下げ謝る。
「俺…このまま文香との仲、終わりにしたくない。最後の最後にならないと勇気だせなくて…背中押してもらって今日になった。けど、ずっと気になってた。本当にごめん。許してほしいなんて虫が良すぎるかもしれないけど…許してほし…何があっても俺の味方でいてくれた文香にこれから先も俺の理解者…友達でいてほしい」
彼の目から涙がこぼれるのが見える。
ずっと同じ気持ちだったんだって分かってうれしかった。
彼が求めるのは友達としての仲だけど、私とずっと一緒にいたいと思ってくれてることにうれしかった。
友達だったら喧嘩してもこうやって仲直りができる。
だから、その時に決めた。
恋人となったらいつか別れがくる。
ならば、永遠に近くにいられる友達でいようと。
友達でいいと…
友達がいいと…
後ろから懐かしい声で呼び止められる。
振り返ると則孝が走って追いかけてくるのが見える。
左頬が少し腫れている気がするが…今は声をかけてくれたことがうれしかった。
「一緒に…帰らないか…?」
ただ、うなずいて彼の一歩後ろをついていく。
久しぶりに見る彼の背中に手を伸ばしてみるが、勇気が出なくて引っ込める。
それを何度か繰り返しながら黙ったまま歩いた。
最後の通学路。
最後に彼はなぜ私に声をかけてくれたのか…
考えてもわからなかった。
2人で黙ったまま、例の公園まで歩き続けベンチに座って彼は話し出す
「…文香…嫌われているのは知ってる…酷いことしたんだから嫌われて当然だと思う。…ずっと謝りたいって思ってた。けど次に面と向かって『嫌い』って言われたらと思うと…どうしても話しかけれなかった」
「ホントに、ごめん」
勢いよく立ち上がり深々と頭を下げ謝る。
「俺…このまま文香との仲、終わりにしたくない。最後の最後にならないと勇気だせなくて…背中押してもらって今日になった。けど、ずっと気になってた。本当にごめん。許してほしいなんて虫が良すぎるかもしれないけど…許してほし…何があっても俺の味方でいてくれた文香にこれから先も俺の理解者…友達でいてほしい」
彼の目から涙がこぼれるのが見える。
ずっと同じ気持ちだったんだって分かってうれしかった。
彼が求めるのは友達としての仲だけど、私とずっと一緒にいたいと思ってくれてることにうれしかった。
友達だったら喧嘩してもこうやって仲直りができる。
だから、その時に決めた。
恋人となったらいつか別れがくる。
ならば、永遠に近くにいられる友達でいようと。
友達でいいと…
友達がいいと…