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淳、光と闇
第11章 片羽の天使
淳はその場に土下座して母に頼み込んだ。

「あれ?どうしたの??
って、先生!!」

「え??」

見ると施設の子供の一人武雄が立っている。

「武雄君…
あなたどうして?」

「どうしてって…
ここは僕のうち…
僕は治療を休めないから
施設にいるけど…」

「そうだった…」

武雄は生れ付き赤血球を作れない

特殊な体質…

それで定期的に病院で赤血球を

点滴して治療している難病患者だ。

家から病院が遠く今は施設で生活している。

「先生…どうしたの?」

「お母さん…告げても…
良いですね?」

淳は鬼となって母に聞いた。

母は泣いている。

「先生…何があったの?」

武雄は表情を変えた。
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