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淳、光と闇
第16章 省吾からの旅立ち
「淳は嬉しく思います。」
「うんうん…」
嬉しそうに淳の頭を撫でる省吾。
「あ、そうだ。
旦那様、淳は何も手土産を
思いつきませんでしたが…
昨日、これを作って参りました。
名品でも名作でもないですが。
お店で作り方を習いながら…
旦那様の為に
淳は一生懸命作りました。
お気に召して頂けたら
淳は嬉しく思います。」
淳が差し出した物は…
お世辞にも格好が良いとは言えない
湯飲み茶碗だった。
淳は手作りに拘って。
省吾の為に…
お茶が好きな省吾の為に…
湯飲み茶碗を作って持参したのだ。
「淳ちゃん…」
すでに、省吾の目は
決壊したダムになっている。
「お気に召しませんか?」
不安そうに省吾を見る淳。
「誰が淳ちゃんが
一生懸命作った湯飲み茶碗を…
気に入らぬと申す者がおるのじゃ。」
それだけ言うのが精一杯の省吾。
「うんうん…」
嬉しそうに淳の頭を撫でる省吾。
「あ、そうだ。
旦那様、淳は何も手土産を
思いつきませんでしたが…
昨日、これを作って参りました。
名品でも名作でもないですが。
お店で作り方を習いながら…
旦那様の為に
淳は一生懸命作りました。
お気に召して頂けたら
淳は嬉しく思います。」
淳が差し出した物は…
お世辞にも格好が良いとは言えない
湯飲み茶碗だった。
淳は手作りに拘って。
省吾の為に…
お茶が好きな省吾の為に…
湯飲み茶碗を作って持参したのだ。
「淳ちゃん…」
すでに、省吾の目は
決壊したダムになっている。
「お気に召しませんか?」
不安そうに省吾を見る淳。
「誰が淳ちゃんが
一生懸命作った湯飲み茶碗を…
気に入らぬと申す者がおるのじゃ。」
それだけ言うのが精一杯の省吾。