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淳、光と闇
第17章 咲とおしゃれと美紀
「美紀さん…」

「話の中で…
自分の責任で患者を死なせた
話を…総婦長はしたでしょう?」

「うん…」

「あれは…私の父なの…」

「え?……」

「私が生まれてから聞いたのだけど…
母はおしゃれが好きだった。
その日も…おしゃれに気を取られて…
目を放した隙に機器が停止していて…
父は…死んでしまった…
それ以来、母は…
人間を捨てたの…女を捨てたの…

私…そんな母が…許せなかった…
そして…今でも…
人を…おしゃれなんかで…
殺した人間が…総婦長なんて…
私…絶対に…認めない!!
だから…今は父の性を名乗り
母とは別居してるの…」

美紀の話を淳達は黙って聞いていた。

「ほらほら…
暗くならない…」

美紀が手を叩くと全員が美紀に

飛び掛って泣いた。

「美紀さん、ごめんなさい…
ごめんなさい…」

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