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支配~control~
第1章 破滅への入口
縄が食い込み主張している茜の乳房を後ろから鷲掴みにすると、顔が歪む姿が鏡に写った。
「やめ...離してっ...」
上半身を左右に振って小さな抵抗をしている。

脚は膝を折り曲げた状態で縛り上げ、その縄の残りをそれぞれ後ろにまわす。
そして、左足を縛った縄で右手を縛り、右足を縛った縄で左手を縛っている。
手と足をそれぞれつなげられ、脚を閉じようとすると腕が引っ張られる。
腕を戻そうとすると、自分の意思とは逆に脚が開いてしまうのだ。
茜は、自分の恥ずかしい部分を隠したいのか、脚を閉じようとしている。
しかし、隠す前に腕が引っ張られるのであろう、脚は開き、またすぐに恥ずかしい部分が露になる。
しばらくその動きを繰り返した後、自分がどのように縛られているのかを理解したようで、太股の内側をビクビクさせながら、涙目になっていた。
茜のこの様な姿は、サディズムの部分を更に高めた。

これは犯罪行為だ。
その為、俺は今までこうすることを望みつつ、その欲求を抑えてきた。
しかし、それを抑えきれず、今回このような行動を取ってしまった。
訴えられても仕方ない。
でももう後戻りは出来ないのだ。
ある種の恐怖心が威圧的な言葉や行動に表れていた。
『ペット』と言う言葉を二度使ったのも、そんな想いからなのかもしれない。
俺は病気なのかもしれないな。

そんなことを考えながら、鏡の中を覗き込む。
隠しきれないそこは、テラテラと輝き既に濡れているのがよく判った。
「これ...濡れてるぞ」
後ろから手を伸ばし、露になっている割れ目を擦りながら言うと、「離して...ください」と消えてしまいそうな声を出した。
「縛られて感じてるのか?」

「そんなこと、ないです」
茜の口から出る言葉が自然と敬語になっている。
会社では先輩にあたる俺に対しての言葉なのかもしれないが、少し違和感がある。
薬で眠らされ、気付いた時には素っ裸で縛られていたんだ。
罵声を浴びせても良い状況。
こんな状況で、この抵抗の仕方....。

ある1つの考えが頭を過った。

....試してみる価値はあるかもしれない。
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