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第6章 新しい出会い

「...茜ちゃん」
急に真剣な顔になる陸さん。
「純のこと、よろしくな」

「え、あ...はい」

「あいつ、よく分かんねぇ時あるけど...茜ちゃんのこと真剣に考えてると思うから」

「...そうだと嬉しいです」

純さんとの関係はなんだか危うくて、脆くて、何かのきっかけですぐに壊れてしまうんじゃないかって、そんな不安に押し潰されそうになる。

陸さんの言葉で少しだけそれが軽く感じた。


「じゃあ、また」
私たちは駅のホームで別れた。


...早く、純さんに会いたい。
私は職場までの道を急いだ。