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第7章 愛と闇

朝起きて、自分の体調が悪いことに気付く。

それでも、重たい身体をなんとか支え起き上がってみる。
その瞬間ふわっと頭が回って倒れそうになった。

「...だめだ」

休みの電話を入れて、もう一度横になる。

弱っている時は大抵、考えたくもないことが頭の中をぐるぐると駆け巡ってきて。
ガンガンと頭が痛くなって、さらに追い打ちをかけてきた。

「あー...」

自分の気持ちがわからない。
たまに衝動を抑えられなくなる。

ただ、あいつだけは、茜だけは手放したくない。
そう思うのに、壊してしまいたくなる。

いい大人が何してるんだか...。

「陸なら、うまくやれるんだろうな...」
独り言を呟きながら、ぼーっと天井を眺めていた。