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伝わらない想い
第8章 人を愛するということ
そして極めつけに仕事終わり『〇〇で待ってる』ということもしばしばで、正直、付き合っている時と変わらない状況を作り出されていた。

パソコン画面を前に、はぁ....と大きく息を吐く。

「陸さん、どうしたんですか?」

「あ、いや、悪い、なんでもない」

「そう言えば、最近陸さんのこと待ってる人、彼女さんですか?」

ほら、だよな。
周りから見てもそう思われてる。

「いや、違うよ」
すぐさま否定した。

確かにあの頃は優希のことが好きで、勝手に結婚するものだと思っていた。
けど、あんな別れ方をして...。
浮気をされたことをいつまでも根に持ってる訳では無い。と思う。
ただ、また同じことになる気がして、もう一度やり直そうとは思えないんだ。
だったら放っておけば良い...純だったらそう言うだろう。

でも、俺は…。

こういうとこが『だめだ』と言われる原因だと自分でも解っている。
解ってはいるけど、一度愛した女に冷たくなんて出来ない。
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