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伝わらない想い
第3章 恋か友情か
月曜日のこの独特な重苦しい雰囲気の中、俺はいつものように電車に乗る。

ふと車内を見ると1箇所だけ光が差し込む場所があって、そこにはあの子がいた。

「あの、純の..」
思い切って話しかけてみる。
すると今回は笑顔で応えてくれたんだ。

「陸さん...でしたよね」
俺の名前を覚えてくれていた、そのことがほんのり心を温めてくれた。
「あ、うん、えっと...」
俺が何を求めてるのか分かったのだろう。
彼女は『茜です』と答えてくれた。

「あいつと、付き合ってるの?」
何事もないように聞く。

「えっと、付き合って...るのかな」
曖昧な返事が返ってきてザワついた。

「そっか...」
そのザワつきを抑えるために俺はただ窓の外を眺めた。
外の景色は、まるでテレビの倍速再生のように流れていった。
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