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友達でいるしかない
第3章 初めての彼女
「声…がまんして…」

耳元でささやき、先ほどより少し強い力で摘む。
彼女は俺の胸に顔を埋めて声を噛みしめて我慢する。
彼女の耳に首筋に唇を這わせながら執拗に乳首を責める。

「んんっ…」

声も自然と零れ落ちる。
我慢できなくなった俺は、もう片方の手をスカートの中に入れて太ももと謎ってショーツの方に向かう。

途中で彼女の手によって阻まれた。
俺のシャツを握りしめて言う。

「…怖い…」

その気持ち…分からなくもない…けど、ここでやめられるほど大人でもなく…


「大丈夫。こわくないから。…愛してるよ」

耳元で『愛している』とささやき彼女を安心させる。
彼女は小さくうなずき俺の手を放す



――――ちょうどその時チャイムがなった…

2人のため息が重なる。

「…残念…」

俺は彼女の頭をポンポンと叩いて教室に帰る道を促す。
緊張が伝わらないように顔をそむけ息を吐く







目線の先には文香が下を向いて草むらの陰にいるのが見えた。

見られた!!

そう思うと一気に恥ずかしさと、罪悪感が充満する。
気付かないふりをして教室に戻る。
だけど動揺してその後の記憶がない…
これからどんな顔で会えばいいのか、そればかり考えていた。

次の日廊下ですれ違い声をかけようとしても文香は俺を見ないで素通りする。

完全に嫌われたかも…

そう思うと無性に淋しさを感じた。
それを埋めようと美晴に固執していく。
今まで以上にべったりになる。
他のやつらは面白がって色々煩いが、そんなのはどうでもいい。
俺の中に空いた穴をふさぐのに精いっぱいだった。

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