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友達でいるしかない
第4章 心友
人と触れ合いホットしたのか、知らず知らずのうちに口から言葉が零れ落ちる。

「お前が来てくれて救われたよ…正直さぁ…俺自身どうしていいか分かんなくなって…昨日まで友達だと思っていたやつらが全員そっぽむいてさっ…噂だけ信じて…誰も連絡してこなくて…おれ…」

言葉にしながら声が震えるのが自分でも分かる。
いっぱいいっぱいの所で踏みとどまってたことに話しながら気が付く。
このままだと泣きそうだと分かったから、ベッドの上に頭を乗せて上を見る。
今までだって情けないけど、これ以上情けない姿を見せたくなかった。
それでも自然と言葉は口をついて出てくる。

「あぁ。俺ってこんなもんかって思って…学校行けなくなった…学校にいかなくちゃって思うんだけ。朝起きて制服見ると怖くなる…玄関まで行くと足が止まる…まさか自分がこんなにも弱いなんてな……家にいても一人だし、一人だと余計に悪いことばかり考えて……」

フワッと俺の首に抱き付いてくる文香に驚く。

「フミ?」

力強く俺を抱きしめてくる。
それがとても心を安心させた。

「大丈夫!みんながソッポ向いても私はいるから。ずっとそばにいるから。」

その言葉と温もりに俺は完全に涙腺が崩壊した。
必死に声を押し殺して泣いた。
父親が死んだときでさえこれほどまでに泣かなかった。
彼女は俺が落ち着くまでずっとそのままでいてくれた。
落ち着いて彼女が俺から離れて目が合うと二人で照れ笑い。
『また来るから』と言って帰って行った。
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