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サイドストーリー7
第7章 横浜発 7:54×9歳差のジレンマ
「さくらちゃん、亮ちゃんが嫌なことしたら私たちに言ってね」
優しく笑うその顔は
きっと昔矢野さんが好きだった顔だ。

「はい」

「俺たちはさくらちゃんの味方だから」
優しく笑うその顔は
すべてを知っているお兄さんの顔だ。

「はい」
多分私のカンはあってる。
そしてそれを見越して矢野さんは今日この二人に会わせてくれたんだ。

「なんだ。彼女の自慢かよ」
恰幅のいいコックコートを着た男性が笑いながら席に来て

「悪い?かわいいだろ。彼女のさくら」

矢野さんは丸山さんに私を紹介してくれた。

「さくらです。よろしくお願いします」

「予約って、俺に彼女を自慢するためかよ~」
丸山さんは、機嫌よさそうにもう1度言った。


END****

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