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美術教師の羞恥奴隷
第4章 剃毛 ■早耶香編①■
 言い終わると、早耶香にローブを手渡してから藪下は立ち上がる。

 少し遅れて立ち上がった早耶香は「天からの救い」とばかりにそのローブを大急ぎで羽織り、身体を隠した。



 男子たちの多くは「トイレトイレ」と言いながら、美術室をぞろぞろと出て行く。

 部屋に残った男子たちは、引き続き早耶香のほうを見つめていた。

 早耶香は目を合わすことができず、気まずさを紛らわそうと、きょろきょろ辺りを見回し続ける。

 するとそこへ、藪下が小さめのペットボトルを差し出しながら言った。

「お疲れ様。これを飲んで水分補給をするといい。あと15分ほどで終わるから、もう少しだけ我慢してくれよ」

「は、はい……」

 そう答えてペットボトルを受け取った早耶香だったが、内心は「まだこれから15分間も、裸を晒さなくちゃいけないの?! しかもここには、俊哉君もいるのに」と思いながら、絶望的な気分に駆られていた。




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